開演前の空気が好き

舞台中心の感想置き場です。

刀ミュ「江水散花雪」 感想(1部)

江水散花雪、お疲れ様でした!

大千秋楽からもう1週間が経つわけだけどやっと感想を書き殴り終え力尽きた_(┐「ε:)_

今のところ1部についてだけで10ページの量ってどういうこと(だいたいトータルで4、5時間くらい感想書いてた計算になる)

ということで長すぎるしブログに書くかどうか迷ったのだけど、そうした方が自分も後から読み返しやすいなと思って頑張って書き起こすことにした もし読んでくれる方がいらしたら、かなり長いしまとまってないですが頑張って読んでくださいすみません!笑

なおちょっと考察みたいになっちゃってるとこがあるんですがあくまで一個人の感想として見ていただけると嬉しいです、よろしくお願いします。

 

 

 

 

前置きが既に長いのだけど私は今回の江水は千秋楽前日のソワレを生観劇したのが初見でした

そもそも個人的に(旅行以外の)すごく楽しみにしているようなイベントやものに対してあまり期待をしすぎないように無意識に自分から遠ざけてしまう癖があるようで、例えば今回みたいに刀ミュの新作を観る!推しも出る!となってもほぼ事前に調べたりしない(調べとくか、と思うとかもあるんだけど結局なんかやめとこってなる)。それプラス仕事が忙しくてあんまり余裕がなかったり、別ジャンルのイベントがあったりとかもあって今回も本っっっ当にノーマークで劇場まで来てしまって……いや推しコーデキメてったりとそれなりに気合いは入れて来てるんだけど、開演直前に今回出陣の六振って全員挙げると誰だっけ!ってなるくらいの感じだった(それはさすがにいかん)

だから本当にこのようなものをお出しされるとは思っていなくて……兼さんが極めてるとか思ってなかったし(冷静に考えればむすはじ後時空なら極まってて当然)、こんなにてんろとむすはじ、さらにはみほとせからのつながりが見える作品だとも思っていなくて(心覚とパライソが割と独立系だったというのもある)、本当にびっくりしてしまった

今後はもうちょっと調べてから行こうかな……でもこういう衝撃を受けられるのも無知な状態から観るからかもなとも思ったりして 迷いますね

いやそれにしてもこんなに過去作とつながりあると思ってなかったな…… 最近見返してなかったから(これってたぶん…あれ…だっけ…?)くらいのノリになってしまっていたところだけ悔やまれる 歴史の事前調査はともかく過去作は見直してから行くことにしようかな

 

これでやっと1ページで先行きが不安ですがひとまず目次を

長いけどがんばるぞ〜

吉田大治郎と申します!で察した話

この瞬間、あ、詰んだな。と思った笑
大治郎って名前だったのは予習してなかったから知らなかったけど、この時代に「歴史人物」として出てくる「吉田」ってもう松陰しかいないからさ〜〜〜〜
ああやって誘い込んで引き合わせるだけであの展開に転がっていくとはなかなかレアルートだとは思うけど

こういう話をいつかやってほしいと思ってた話

パライソ再演を観たときから、いつかこういう展開の話をやってくれないかなーとは思っていたのだけど思ってたより早くてびっくりした
こういう展開というのは、「もし史実よりも『素晴らしい歴史』になってしまいそうになったとき、それを刀剣男士は止めてくれるのか」という話。とうらぶのテーマ的には止めるしかないのは決まっているのだけど、そこで起こる葛藤とかを見てみたかったわけです

パライソはここまでではなかったけど、うまくいかなさそうなルートに入った歴史に干渉して史実に近づくよう押し進める役割を負う、そしてそれが''人殺し''につながるという構成で、このままにしていた方が幸せという状況でなかっただけでそれ以外はかなり近いところをかすっていたと思う
個人的にパライソ観たあとはよくやってくれたなあ!とすごくうれしかった。個人的に2.5次元って乙女ゲーでいうところのファンディスクのようなものだと思っていて(刀ステは全然違いますけど)、ここまでアクの強い、観客に問いかけるようなものはやってくれないんじゃないかと思っていたので(
しかもあの超人気キャラ鶴丸国永をヒール的役割に置くという、すごいことすんなあと思ったよ)

というのも、「こうするしかなかった」という展開にしても絶対賛否分かれるだろうし、かならずしもファンを喜ばせる作品になるとは限らないから。だから、刀ミュの製作陣がこれを出してもいける、受け取ってもらえると信じて出してくれただろうことが、観客として信頼されているように思えてすごく嬉しいと感じたわけです
(まあミュは2部があるので1部で救いのないエンドでも別時空で楽しんでもらえる機会が約束されてるっていうのはある)

というわけで話を戻すと、実際は江水では男士たちが歴史の流れをどうこうしなきゃいけなくなるというよりは上(時の政府)から出陣対象を放棄されることによってその現実にぶち当たるという構成だったので、パライソとはまた別の方向でそこまでえぐくはありませんでしたが

で、これは正しいことなのか?と最後ににゃんが問いかけるシーンがあるけど、これに対する兼さんの「考える」という答えが秀逸だなと感じた
「時の政府」の言う「歴史を守る」とはどういうことなのか、その是非をも問いかねない刀剣乱舞の世界の根幹に深く関わる問いが一つ提示されて、しかもその上での
「政府の判断が間違っていたら?」
「決まってんだろ、ぶっとばす」
なんですわ……(素人は黙っとれ──の顔)
モノであった刀剣が男士として顕現したいま、もはや彼らは使われるものではなく自ら考え行動することが可能な存在なのだということを彼ら自身が本当の意味で初めて自覚した瞬間だったと思う
もちろん刀剣男士として主命、つまり現時点ではイコール時の政府の命令には従う、でもその是非について「命じられたから」と片づけ、ある意味責任転嫁するのではなくてあくまで自分で考え続ける、そして自分の行動を決めるのだ、という極兼の考え方が
極めたことによってむしろより人間に近づいてきたようにも思えてぞっとした
極って一体なんなのだろうという問いもひとつここで提示されていたのかなと思う 修行に出たミュ本丸の他のみんながどうなって帰ってきたのか気になる……推し多いし……

あとは小ネタなんですが、ちょっと見切りつけるのはやすぎん?という感じはしたな
あと放棄された世界の人間があんなふうになるのも意外だった まあ正気のままだったら何事もなく脱出できてそこに物語が発生しないので脚本上そうするしかないんだけど 「異物を排除しようとする」というのは納得できる理由つけてくれたなと思った

今回三日月成分薄めだったねの話

たぶん今回は空に満月しか登ってなかったはず?
ここ最近三日月匂わせがすごかったからからそう感じたのかもしれない笑

個人的な好みなんですが(もちろん異論あると思う)、人に近い身体と心を得た刀剣男士たちが守るべき歴史というものに向き合ったとき起こる物語を見せてくれるのが刀ミュだと思っていて、どちらかというとミュ本丸の話よりも従来通り個々の男士の話を語ってほしいなと思っている(本丸の話にするとどうしてもメインとなるキャラと''脇役''のキャラに分かれてしまうので)(顔たる三日月とか初期刀とかはともかく基本脇役というものがいない点がとうらぶがソシャゲたる証明だと思っているので……)(まあ2.5は壮大な二次創作だからと思ってはいるのだけど原作のあの供給量を思うと……というきもち)(せめて全員に通常回想つけてくれや……)

で、ミュ本丸の話は気になるけど、あくまでメインは任務であって本丸の話はサブコンテクストでありサブプロットであってほしいなっていう個人的な趣味があったので今回の脚本は本当にかなり好みだった

前からてんろメンツが一番三日月との関係が浅そうな描写が多いなと思っていたのと、まんばちゃんはおそらく割と初期に起きたであろうあの事件以来他者との関わりを避けているようだったので(後述しますが)、今回三日月成分薄めなのは納得できるなと思う

というか……私土方組もともと好きなんですが兼定も相当好きで……あまり未登場キャラのことは考えないようにしてるんだけど(冒頭で述べたのと同じ理由)……いつか兼定共演してほしいな〜と思っていたのに……これは……とかなり悲しくなりました
実際どうなのかもどうなるのかも分からないからこれ以上考えないけどね

放棄される世界を見せた意図についての話

順当に考えれば、この歴史は詰んだ→どのみち救えない→ならこうなる前にお前たちが守るんだぞと教え込むために見せた なんだけど、数点引っかかるところがある

まずは本丸でまんばちゃんが審神者に言っていた「俺が勝手にしたことにする、その方が都合がいいだろう」という台詞
つまりこの采配について審神者になんらかの明確な意思があること、なおかつそれが好ましくないものであることをまんばちゃんは理解しているということになるのでは
まんばちゃんはもう他の男士と親しくするつもりはなかったようなので、憎まれ役なら引き受けようということなのだろうけど(放棄されるのを承知で任務を継続させることが結果的に審神者への不信感を生み不利益につながるためそれを別の者が負うという考え方)
パライソで鶴丸がほぼ同じこと言ってるんだよなあ……

次に刀剣男士の教育について 「崩壊した世界を見せて学ばせる」前に、どう考えても他にやることがある……!! 正しいとされている歴史を男士にきちんと教え込むことだ
それすらせずにむやみに衝撃を与えようとしている(ように見える)のは、やはり「歴史を守れ」というのとは違うまた別の意図が含まれると考えてもおかしくないよなあ〜と思うわけです

ということを踏まえると、審神者は時の政府について男士たちに考えさせようと誘導している?と感じた
これは三日月がやっていることを審神者が知っていて黙認しているらしいことがどういうことなのかが大きく絡んできそうだけど

個人的には三日月が一番傲慢でえぐいことやってんなあと前から思っている
パライソラストのこと私は忘れてないからな……の気持ち
明石がんばれ……!(私信)

各キャラなどについて

今回は初期の刀ミュに近い構成でそれぞれの物語がよく見えたので個人的には好きな感じだった!
ただ私の知識等が足りないせいで結構字数に偏りが出てると思うのですがそこは先に謝ります、すみません。

 大包平の話

これはもう私がここで言うまでもなく、観た人全員が言ってることだと思うのですが、せっかくなので書きます

新作公演のメンバー初見時、なんでここに……?と唯一思ったのが大包平だった
他のメンバーは幕末刀の肥前忠広・和泉守兼定、井伊の刀の小竜景光・(臣下の刀)山姥切国広、(尾張だけど)徳川の刀南泉一文字、と「江水散花雪」という題名だけでも分かる要素とかなり繋がりがある刀が揃っていたと思うんだけど大包平だけ安土桃山からずっと池田家だしなんでだろう…‥?と

で、例の超絶名シーンでやっと、ああ大包平はこのためにいたんだなあと理解できたってわけね……やられたわね……

「お前がそれを望むなら」とかいう概念大包平にはないので 刀剣男士にも陽の者は数多くあれど、大包平ほど相手が欲するか欲せざるかにかかわらず陽のあたる場所へ引き摺り出す存在は他にいないよな〜……

これは「話を聞かない」というのとはまた別だという表現があったのが今回の脚本のいいところだなとも思っているのだけど、そもそも聞こうともしない(これはパライソのつる)でも、聞いても理解しないでもなく、相手の意思を理解して、しかしその上で自分が正しいと思った方向に何が何でも連れて行く力(ぢから)なんだよな〜〜〜〜
光に当たりたくない者にとっては苦痛にもなり得るのだけど(まんばちゃんがどっかのシーンで眩しいみたいなこと言ってたのが印象的だった)、それでも救われる部分はあるし、今回はそれがプラスの方向に働いたんだなと思っている

つまり、他刃と関わりを持つことをほぼ完全に放棄しているこのまんばちゃんの体と心を本丸に連れて帰るには大包平じゃなきゃいけなかったんだなあ……

ま、作中では先に大包平が出陣していてまんばちゃんが増援なので、結果的にそうなったという位置付けにはなるんだけども
変に深読みしてみるとするなら、大包平と一緒に過酷な状況に置くことでまんばちゃんに変化が起こることを期待してミュ審神者はまんばちゃんを送り出したのかも、とも考えられるかもしれない
(普通にミュ本丸を組織として考えたときに古株がこんな調子では正直困ってしまうし)

でも本丸でミュ審神者がまんばちゃんに言ってた「あなたにしかできないこと」ってなんだろう……
これがもし「全員を無事に連れて帰ること」とか「その歴史に干渉せずにそのまま見殺しにすること」とかだったとしたらミュ審神者鬼畜すぎでは?と思う笑
この文脈で(良い方向に)考えるなら「山姥切国広を救うこと」だけど 自分を救えるのは畢竟自分にしかできないことだからね

 まんばちゃんの話

↑でかなり触れちゃってますけどお次はまんばちゃん
これもみんな言ってることかとは思うんだけど、このまんばちゃんが写し問題ではない部分で自己否定に陥っているという設定付けが秀逸だったよねほんと……
本丸での審神者との会話で、長義だと都合がいいがあいつは嫌がるだろうな、みたいなことを言っていて、初見時すごく違和感があった たとえ都合がいいのだとしてもまんばちゃんが「長義がいい」って言うんだ!?って
全体観てから考えたらよくわかったんだけど、まんばちゃんは長義のことなんて他の刀と同じようにどうでもいいんだなと ゲーム実装順を考えても長義が顕現したのはかなり最近のことだと推測できるので、そのときにはもう自分が写しであることでなく失ってしまった仲間のことしかまんばちゃんの心の中にはなかったんだろうなあ……
この未亡人感というか……(「未だ死ねていない人」なのでまんばちゃんの心情まんまですが)、死に場所を探して彷徨っているようすが…… 私の性癖にズガーンと刺さりましたね……

ここで2部曲の話になっちゃうんだけど
そもそも刀ミュの2部曲っておおまかに二分できると思っていて、
ひとつが「主(観客)を喜ばせる面が強い曲」→『この時代の遠征』におけるバトルカード的な存在笑
で、もうひとつが「個刃の心情をかなり強く吐露していると受け取れる曲」→たとえば堀川くんのむすはじソロとか鶴丸のあおさくソロとか

今回のまんばちゃんソロはまあどう見ても後者なんですがそこで印象的だった歌詞が数箇所あった
・「白夜」
ずっと太陽が沈まない=ずっと生きながらえてしまっている という表現だと思うんだけど、みかちソロのエンナイで「終わらない夜」という歌詞があるのと対照的だなあと思った
・「悲しくて 愛しくて 心がこれ以上泣かないように」
だからまんばちゃんが誰とも深く関わらないようにしていたのか……と、2部でこの曲聴いてやっと分かって泣いた。ほんとにつらかったんだなあって……折れた刀との絆を思わせる(正直言ってこのまんばちゃん、伽羅ちゃんよりよっぽど周りと馴れ合ってないからな)

他にもこの歌詞は書き起こしてみるとけっこう主体と客体がまざりあったり重なりあったりしている印象を受けるんだけど、自分が隊長として無事に連れ帰ることができなかった折れた刀と大包平を逃したときの自分とを重ねているのかなあ……と個人的には感じました

あと「鼓動」って刀ミュ曲頻出ワードだなと改めて思った笑

1部曲はというと一貫して川がテーマになっていて堀派みを強く感じましたね
「川の流れの中で水だけがその行き先を知っている」という歌詞が妙に胸に残っていて よく分からないけど、大河は水の一滴一滴の集まり、歴史も人の命ひとつひとつの集まりであって、いつか消えるという自分自身の未来を知っているのは人々だけで、歴史がどのような軌跡を描くのかという行き先を歴史自身は知らない、ということかなあ〜とおもいました。(小並感)(古)

それにしてもミュ本丸の長義くん顕現時からめちゃくちゃ刃生ハードモードだけど大丈夫なのかな(あんまり大丈夫じゃなさそう)とか余計なこと考えてしまう笑

 にゃんの話

今回のにゃんくんに関しては謎が多いというか、個人的に飲み込めていない部分が結構あるのであまりここで話さないようにしようとは思うのだけど、

「人に可愛がられる存在」としての「猫」だったのだろうなとは思った

あとグッのポーズに象徴されているかなと思うんだけど、肯定して前に進む力っていうのを持っている刀だなあと改めて思ったな〜

でもやっぱり尾張とはいえ徳川の刀だし元主も家茂と仲良かったらしいじゃん!?とは思っちゃったけども

それもひっくるめて、逆に言えば江水メンバーの中で一番「今」を生きてる存在だったとは言えると思う
「おっさん」を連れて逃げているときも、松陰が出てくるまでは直弼が正気を保てていたのもおそらくにゃんくんが他よりきれいなところに的確に導いてあげていたからかなと思うし、そこに「野生の勘」みたいなものをつなげたかった演出だったのかなあと思った
松陰のことも最初に出会ったときの名前でずっと呼ぶし、もともと無知であったことが一番大きい理由ではあるものの、ひとりひとりに対して「歴史上の人物」ではなくひとりの人間として向き合っていたのが印象的だったな〜

縁側でおっさんと語らうシーンで出てくる花、現地で遠目から見たときくちなしかと思ってぞっとした(花言葉は「私は幸せです」)
配信で見たら実がついてて家紋の橘かな?と言われてた 不老不死とむかしのひとのそでの香かあ……
放棄された歴史に取り残されたひとたちは、時間の流れから切り離されるということは不老不死なのかな? と思って別の意味でぞっとしましたけど

祭でこぎちゃんと絡んでくれないかな〜楽しみだな〜

全然関係ないけどこんなご時世じゃなかったら太鼓のターンで「おっさーーん!!!!」ってコールできたんだろうな〜と思うとほんと残念……おっさんコールしたかった……

 小竜くんの話

ひとつ印象的だったのが、なぜ井伊直弼でなく吉田松陰のそばにいるのかと問われたシーンで「違う面から見てみたかった」と言っていたところ

「たくさんいる主のひとり」と今回よく小竜くんは言っていたけど、暗殺前に井伊からは離れていたらしいとはいえ史実的にも井伊直弼は小竜くんのなかで相当インパクトのあった主であったのではないかなと思う
そんな元主について、別の側面から見たいと考えそれを実行するまでに至るにはやはりそれなりの苦悩に近いものがあったのではないかと思うんだよね〜〜…… 話してくれない刀なのでわからないんだけど……

最後の桜田門外ノ変シーンで流れる「14th son」でも、「あなたは何を思っていたの? あなたは何を感じていたの?」と繰り返し問いかけていて おそらくこれまでも小竜くんはそうして元の主のことを理解したいと思ってずっと考え続けていたのかなあなんて思ってしまうわけです
(「14th son」の歌詞、全然聞き取れてないけど兼さんソロの「散る花を」とかなり類似した歌詞があったりしてやはり元主への刀からの思いとして共通するものを感じた)

人間(ではないけど)、意識していないことは言葉にはできないので……たくさんいた主のひとり、とは本当は言い切れない何かがあったんだろうなあ〜……

余談だけど最後の桜田門外ノ変のシーンでの人間たちの叫んだりじたばたしたりといった演技、放棄された歴史での人間の有様に寄せているように見えた 人間を人間でなくすものって本当はなんなのだろうね?
あと最後のシーンは史実通り刀が刀袋にちゃんと入っててよかったな 作中の再現シーンでは刀抜いて戦ってたので、あれは男士たちはそこまで細かい点把握できてないってこと……なのかな? 割と重要だと思うんだけど……

でここからは俳優さんの話なんだけど、小竜役の長田さん、演技初めてらしいのに声の演技めっちゃ上手だったね……!? びっくりした
ノイズ入っちゃうからブースでは動けないはずなのに、まるで動いている体から出ているような声になっていてとてもよかった そのくらい振りが体に染み付いていたんだよなと思うと切ない……

怪我について、左股関節の痛み、ということはおそらくだけど坐骨あたりの剥離骨折なんじゃないかなと思う
というのも私自身が割と似た状況で坐骨の疲労剥離骨折によって左股関節が痛くて動けなくなったことがあるからです笑 (余談ですが私は当時抜けられずに半月くらいそのまま動いて本番もやったけど地獄だった)

もし同じだったらの話だけどあれって動くと激痛だし、自然に治るまでまじで何もできることがないから本当どうしようもできないんですよ…… 痛み止めも飲み薬は全く効かないし……

で、やっぱり思うのは初舞台刀ミュってのは相当きついよなと……
自分の限界が分かっていない状態で限界を超えることを求められるわけなので 本当に本当に大変だったと思う、お疲れ様でした。

祭で元気な姿の長田くんの小竜くんを早く見たいなあ!

 ひぜくんの話

今回の出陣メンバーで、手法はともかく「歴史を守る」ということに対して唯一行動を起こしていたのが肥前くんだったのが印象的だった
元主のアイデンティティが失われた世界で、元主のアイデンティティにすがって独り任務をこなそうとするのは本当にどれだけ孤独だったことか……
本当の歴史とこの歴史、あんたはどっちが幸せなんだ、とつめよるシーンはほんと涙なしには見られなかった 同時に「本当のあんたはいったいどんな人間だったんだ」という思いもあったんじゃないのかと感じました

原作でもぶっきらぼうでとげとげしい面が表に出ているキャラクターだけど、やはり必要だと判断したところではきちんと連絡を取ろうとしたりと(返事をよこせって言ってるとこなんてほんとかわいかった)、脇差らしい面倒見のよさが滲み出てたな〜と思う
まああの土佐組の中で育った(?)らそうもなるか……という感じですが そこがすごくよかったな〜
ひぜくんでミュ本丸脇差6振りめだね! 出陣できちゃうね!

で 例の「泣く」シーンの話なんですが
あまりにもさめざめと、まるでどうすればいいか分からず途方に暮れた子どもみたいな泣き方がなんというかもう本当にすごくよかった
むすはじのときの兼さんはあどけない子どもが悲しくてわんわん泣いてるって感じだったから、対照的だなと思った

ちなみにこのシーン、大楽配信で初めてよく見えたんだけど(現地3バルだった)、ひぜくんぐしゃぐしゃに泣いてるのもすごかったし後ろからひぜくん抱きしめてる兼さんが信じられないくらいいい表情しててめちゃくちゃびっくりした 先輩の顔してた……

 兼さんの話(長い)

やっとここまで書けた……9400字……レポートかな?
で、ここからまた長いし書いた時冷静を保ててなくて恥ずかしいのでもう読み飛ばしてもらって結構です笑

Twitter見てくれてる方ならもう察されてると思うんだけど当方かなり兼さんが好きでしてね…… (ちなみにあらゆるメディアミックスの中でミュ兼さん履修が一番最後だった)

なのに例の一丁やってやろうじゃねえかまで兼さんがまだ出てないこと完全に忘れててめちゃくちゃ不意打ちで動揺してしまった笑笑

あの登場シーンあまりにもかっこよすぎてただただ泣いてた…… かっこよすぎて泣くなんて生まれて初めてだったし最終的にはもう爆音の中でしゃくりあげてたわ……

だってキービジュ極前だったし完全に油断してた!!先に言っといてよおお(泣)って感じでしたね

歌詞ももうめちゃくちゃ和泉守兼定極ボイスで、刀帳説明から戦闘出陣ボイスとかとにかく盛りだくさんで和泉守推し泣かせに来たんか?と思ったわ

でラストは誉ボイスでシメるっていう……THE・極兼テーマソングすぎて ハァーほんと……やってくれたな……って感じ

その後すぐの暗転で近くでぐすぐすいってる人何人かいたからやっぱりわたしだけじゃないよねこれは泣くよね!?って途端に心強かった笑笑

で、からのソロ2曲目なんてもう……こんなに贅沢なもの聞かせてもろてええんですかの気持ちになったよ

歌詞はもちろんなんだけど、(私が言うのは失礼かもしれないけど)有澤くんがミュージカル唱法めちゃめちゃ上手くなっているのを1曲目よりもより強く感じられて、他の舞台とかで頑張ってきた成果なんだろうなあとすごく思った

和泉守兼定の成長と有澤樟太郎の成長が絶妙にオーバーラップしていて、全体を通してすごく説得力のある演技になっていたなと思いました

いやほんとにあのテンポの曲であんなにひとことひとことに意味と心を込めて歌えるのなかなかすごいと思うわ……? 完全に自分の言葉にしていたというか自分の言葉が溢れ出したような歌になってたというか キャラクターの中で言葉が溢れたとき、それが歌になるというのがミュージカルなので、発声とかだけじゃなくほんとにミュージカルの歌い方になってたんだよな……

感動はもちろんなんだけどどちらかというと尊敬の念の方が強くて、初見現地では圧倒されて途中まで放心状態だった笑

ソロ①も前述の通り良かったんだけど個人的には②の気迫が特にすごかったなと……

ミュ兼さんが土方さんにだけ敬語使うのとか土方さんのこと「あの人」って呼ぶのとか大好きマンはまあ当然のように泣きましたわね……

実際刀としても最年少だし、ミュキャストでも(てんろむすはじ組が割と年齢層高めっていうのはあるけど)ずっと最年少だと思ってた有澤兼さんのこんなに頼れる姿を見せられてしまうとギャップでどうにかなりそう(もうなっとる)

本丸戻ったら国広に思いっきりうんえらされてほしい。

 

以上です!!

誤字や間違いなどあったらごめんなさい

 

祭楽しみだなあ!!!!!!!!!!

 

明後日はステの綺伝行ってきます!!3月あまりにも兼定月間すぎる 俺の情緒がんばれ

 

では春コミ行ってきます〜ノシノシ